ミックスボイスで喉が疲れると悩んでいる方は多いですよね。
疲れる理由や改善方法を知りたいと悩む方も多いと思います。
この記事では、ミックスボイスで喉が疲れる原因、ミックスボイスで喉が疲れるのを改善する方法について書いていこうと思います!
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ミックスボイスで喉が疲れる理由
ミックスボイスで喉が疲れる理由は3つあります。
・地声が強い
・息の量が多い
・声帯が疲れている
の3つです。
それぞれ説明します。
地声が強い
ミックスボイスで喉が疲れる理由は、地声が強いことです。
なぜなら、裏声よりも地声をベースに発声しているです。
ミックスボイスは地声と裏声の中間の声なので、裏声が弱いと上手くミックスできなくなってしまいます。
したがって、地声が強いことがミックスボイスで喉が疲れる原因と言えます。
息の量が多い
息の量が多いことも、ミックスボイスで喉が疲れる原因となります。
なぜなら、息を吐きすぎると声をコントロールすることが難しくなってしまうからです。
息を吐きすぎてしまうと、声帯がその息を受け止められず、呼吸が安定しません。
結果、息の量を多くして高音を出そうとすると、喉が疲労してしまい疲れやすくなってしまいます。
したがって、息の量が多いこともミックスボイスで喉が疲れる原因と言えます。
声帯が疲れている
声帯が疲れていることも、ミックスボイスで喉が疲れる理由です。
ミックスボイスができるようになったばかりの頃は、コントロールが不安定になりやすく疲れやすいです。
これはミックスボイスで歌っていくことで、筋肉を持続させることができるようになっていきます。
しっかりと休息をして声帯を休ませてから練習するといいです。
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ミックスボイスで喉が疲れるのを改善する方法
ミックスボイスで喉が疲れるのを改善する方法は4つあります。
・声を響かせる感覚を知る
・腹式発声をする
・裏声を強化する
・息を前に出さない
の4つです。
それぞれ説明します。
声を響かせる感覚を知る
ミックスボイスが疲れるのを改善する方法は、声を響かせる感覚を知ることが必要です。
なぜなら、響かせる感覚がわからないと喉声になりやすいからです。
喉声になってしまう理由は、力いっぱい歌うと喉仏が上に上がりすぎて声の通り道が狭くなってしまうことが原因です。
喉仏が上がりすぎる声が詰まったような感覚になります。
ここから更に声を出そうとすると喉の筋肉を過度に使うことになり、結果、高い音になるにつれて苦しくなったり、長時間歌えなくなったりします。
声の音量が大きくて、聴いていて心地よいと感じる要素には「響き」があります。楽器を例にすると、どの楽器も鳴らすと「良い響きだ」と感じると思います。
歌も同じで響きを大切にするんです。楽器を鳴らしても、あまり響かないものは良い音だとは思えないですよね?
声も楽器と同じなので、響かせることが大切なんです。
響かせる声の出し方は、共鳴腔(きょうめいくう)を使うことです。共鳴腔とは、声がよく響く空洞のことです。
例えば、お風呂で歌を歌うと響いて聴こえますよね?
この空間が身体にあるようなイメージです。共鳴腔には、
・胸を軸にする咽頭共鳴(いんとうきょうめい)
・喉の奥を響かせる口腔共鳴(こうくうきょうめい)
・鼻の空洞を響かせる鼻腔共鳴(びくうきょうめい)
があります。
声が響くようになると、広がりのある綺麗な声になります。なので、歌を歌うときは喉を使うのではなく、共鳴腔を使って歌うクセをつけることが大切です。
響かせて歌う練習方法は「ハミング」を使って声を響かせることです。ハミングとは、口を閉じて鼻を通じて歌うことです。
それでは、ハミングのやり方について説明します。
1.まずは口を閉じる
2.喉に力を入れず鼻から息を吸う
3.鼻を通じて「んー」と声を出す
4.鼻や口の奥に振動を感じる
これにより、ハミングができるようになります。
コツは、ハミングをしているときに鼻の下辺りに手を当てて、鼻息の漏れを確認してみてください。量が少ないほど、共鳴したハミングになります。
口の奥や鼻辺りに振動を感じれば、正しいハミングができているということになります。
鼻腔でハミングをする感覚が掴めたら、口腔、咽頭腔でも声を響かせます。
口腔共鳴の練習方法は、
1.舌を軽く下げて、口の中に空間を作る
2.「ほー」と声を出す
3.喉の奥が響いていれば成功
これにより、口腔共鳴ができるようになります。
コツは、声を出すとき、喉の奥に息を当てると響くようになります。のどちんこのまわりがビリビリしていたら成功です。この感覚が掴めたら、声を上あごに当ててみてください。
上あごの前(上前歯辺り)の方に声を当てると「鋭い声の響き」になります。ここから上あごをなぞって後ろに声を当てると「膨らみのある丸い声の響き」になります。上あごよ場所によって声の響きが変わるということです。
また、息を当てる量を増やすことで、声量を変えることもできます。響きがいまいち分からない方は、息を当てる量を増やす方法で試してみてください。
咽頭共鳴の練習方法は、
1.舌を下げて口の中に空間を作る
2.低い声で「ほー」と声を出す
3.喉仏の周辺が響いていれば成功
これにより、咽頭共鳴ができるようになります。
コツは、喉仏の周辺を意識し、下に声を出すことです。こうすることにより、咽頭腔が響きやすくなります。
よって、共鳴腔を知ることで声を響かせる感覚が分かるようになります。
腹式発声をする
腹式発声をすることも、ミックスボイスが疲れるのを改善する方法の一つです。
腹式発声とは、腹式呼吸を使った発声法です。腹式呼吸とは、主に肺の下部を使って呼吸する方法です。
腹式呼吸をすると、肺の下(みぞおちの上辺り)にある横隔膜(おうかくまく)が下がります。横隔膜は肺と胃の間にあります。
息を吸うと横隔膜が下がり、肺の下方に空気が入ってお腹が膨らみます。
このとき、肩や胸に力が入ってしまうと正しく腹式呼吸ができていません。肩や胸に力が入ってしまうことを胸式呼吸(きょうしきこきゅう)といいます。
胸式呼吸とは、主に肺の上部を使って呼吸することです。普段の生活では胸式呼吸を使っている人がほとんどです。
腹式呼吸が深く呼吸できることに対し、胸式呼吸は浅い呼吸になってしまいます。このような理由から、歌では腹式呼吸が必要となります。
腹式発声ができると、喉が開きやすくなったり、声を支えやすくなったりしてミックスボイスが出しやすくなります。
まずは、腹式呼吸のやり方について説明します。
1.おへそ辺りに手を置く
2.鼻でゆっくり空気を吸い込みながら、おへそのあたりが膨らんでいるか確認する
3.時間をかけてゆっくり吐く
4.2.3を繰り返す
これにより、腹式呼吸ができるようになります。
コツは、仰向けに寝たまま息を吸うと自然に腹式呼吸になります。なので、感覚がわからない場合は寝たまま練習するといいです。
続いて、腹式発声のやり方について説明します。
腹式発声は息を吸ってお腹が張ったら、そのまま息を吐く要領で「あー」と長く声を出します。
このとき、息を吐いているときはお腹ができるだけへこまないように頑張って張り返します。それには横隔膜を使います。
横隔膜が使えているときはおへその下(指2〜3本分下)、いわゆる「丹田(たんでん)」と呼ばれる場所が固くなり、手で押すと張り替えしてきます。
この場所が固くなっていればしっかりとお腹から声が出せている証拠です。息を吸う量は、苦しくなるまで吸うのではなく、7割から8割くらいを目安にすると維持しやすくなります。
これにより、息の量をコントロールすることができ、ミックスボイスが疲れるのを防ぐことができます。
裏声を強化する
ミックスボイスが疲れるのを防ぐには裏声を強化していきます。
なぜなら、声帯を太くして発声する筋肉だけを使っている場合があるからです。
声帯を閉じて太くして発声するものを地声、声帯を引き伸ばして薄く発声するものを裏声といいます。
声を出すときは、声帯を閉じる筋肉と声帯を引き伸ばす筋肉が連動して働いているため、どちらか一方の筋肉だけが働くということではありません。
声帯を閉じる筋肉が優勢に働くと地声、声帯を引き伸ばす筋肉が優勢に働くと裏声になるということです。
ミックスボイスが疲れるのは地声の筋肉を多く使っている可能性が高いため、声帯を引き伸ばす筋肉を育てる必要があります。この筋肉は裏声を強化することで鍛えることができます。
裏声を鍛える方法は、息漏れの多い裏声で声帯を引き伸ばすことです。
なぜなら、声帯を引き伸ばすことではっきりとした裏声になり、安定していくからです。
特に裏声が上手く出ない方は、息漏れを増やして声を出すと感覚が掴みやすいです。
息漏れの多い裏声を練習することで、声帯を引き伸ばす筋肉を鍛えることができます。
息漏れの多い裏声を出せたら、次は息漏れの無い裏声を出していきます。
なぜなら、息漏れを減らすことで芯のある裏声にすることができるからです。
弱い裏声は息の漏れが多いのが特徴です。息漏れを減らしていくことで、徐々に芯のある裏声になっていきます。
息漏れの無い裏声は「ハッ、ハッ、ハッ」と音を切って発声します。ここから徐々に「ハー、ハー、ハー」と声を伸ばしていきます。息漏れの無い裏声が出せたら成功です。
これにより、息漏れを減らす練習で裏声を鍛えることができ、ミックスボイスが疲れるのを防ぐことができます。
息を前に出さない
ミックスボイスが疲れるのを改善する方法の一つに、息を前に出さないというものがあります。
なぜなら、息を前に出す意識をしていると、必要以上に息を吐きすぎてしまうからです。
厳密には発声時、息は前に出てしまいますが、前に出さない意識を持つことで一定の息で歌うことができます。
前に出さないとは、声帯を開いた状態で息を止める感覚のことです。言葉を発声するのに必要な息の量だけが出るイメージです。
これにより、息の量を一定にでき、ミックスボイスが疲れにくくなります。
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まとめ
いかがでしょうか?
まとめると
・ミックスボイスで喉が疲れる理由を知る
・ミックスボイスで喉が疲れるのを改善する方法を実践する
最後まで読んでいただきありがとうございました!
モンキーにべ
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