歌の練習をどのくらいやったらいいのか、わからない方は多いですよね。
長く練習出来ても、続けるのが難しいという方も多いと思います。
この記事では、ボイトレは毎日やった方がいいのか、について書いていこうと思います!
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もくじ
歌の練習は毎日やった方がいい
歌の練習は毎日やった方がいいです。理由は、体に感覚を覚えさせる為です。
初めて自転車に乗れるようになった日のことを覚えていますか?
何歳の何月何日に自転車に乗れるようになったか、覚えている人はあまりいないと思います。
ただ、乗り方は覚えていますよね。それは感覚や筋肉が覚えているからなんです。
発声や息のコントロールも同じです。使うべき感覚や筋肉に運動として覚えさせることが出来れば、無意識に出来るようになります。
ボイストレーニングは主に、「喉や鼻腔の筋肉の開発」や「神経の調整」が大きな割合を占めます。
実際、体に感覚を覚えさせるまで、かなり時間がかかります。
練習時間は、毎日、一日3時間練習するよりも、10分練習する方が効率が良いです。
なぜかというと、人の集中力は15分~30分程度だからです。
どんなに好きなことでも、練習時間を長くしてしまうと、毎日続けることが嫌になっていきます。
練習を体が吸収しないどころか、喉を痛め、気持ちも下がってしまいます。
これは僕もそうでした。
練習時間を短くすると、気持ち的に余裕ができ毎日続けることが出来ます。
しっかり集中してトレーニングすることにより、体は吸収しようとします。
なので、練習時間は短くする方が効率が良いのです。
これにより、毎日練習を続けることで早く結果を出せるようになります。
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毎日行うと良いボイトレメニュー7選
毎日行うと良いボイトレメニューは7つあります。
・リップロール
・タングトリル
・腹式呼吸
・喉を開く
・ハミングで練習
・エッジボイスで練習
・地声と裏声を交互に出す
の7つです。
それぞれ解説します。
リップロール
リップロールとは、唇を震わせながら発声することです。
リップロールの効果は、
・歌の前の準備運動になる
・喉が温まり痛めにくくする
・顔や首の筋肉がほぐれる
・ブレスコントロールが上手く出来るようになる
・低音発声、高音発声の感覚を掴みやすい
などが挙げられます。
それでは、リップロールのやり方にについて説明していきます。
1リラックスして口を閉じる
2唇を少し突き出す
3鼻で息を吸う
4息を5~10秒間均一に吐いて、唇をプルプルさせる
これにより、リップロールが出来るようになります。
リップロールが出来るようになったら音程を付ける練習をしてください。
初めは、ドレミの音程を付ける練習をしていき、いずれは好きな曲の音程を取ってみましょう。
タングトリル
タングトリルとは、「タング(舌)をトリル(巻く)」という意味で、巻き舌のことをいいます。
タングトリルは口の中で吐き出す息で舌を震わせることで、「トゥルルルル」と高速で巻き舌を繰り返すイメージです。
タングトリルの効果は
・歌う前の準備運動になる
・舌周辺の筋肉の緊張をほぐす
・滑舌が良くなる
・ブレスコントロールが出来るようになる
などが挙げられます。
それでは、タングトリルのやり方について説明していきます。
1口を少し開ける
2上の歯の根元に舌先を当てます
3舌をリラックスさせる
4「ラ」や「ル」と発音する感じで力まずに息を吐き続け舌を震わせる
5震わせながら、声を出してみる
これにより、タングトリルが出来るようになります。
腹式呼吸
腹式呼吸とは、主に肺の下(みぞおちの上辺り)にある横隔膜(おうかくまく)が下がります。横隔膜は肺と胃の間にあります。息を吸うと横隔膜が下がり、、肺の下方に空気が入ってお腹が膨らみます。
このとき、肩や胸に力が入ってしまうことを、胸式呼吸(きょうしきこきゅうといいます。
胸式呼吸とは、主に肺の上部を使って呼吸することです。普段の生活では胸式呼吸を使っている人が多いです。
腹式呼吸が深く呼吸出来ることに対し、胸式呼吸は浅い呼吸になってしまいます。このような理由から、歌では腹式呼吸が必要とされています。
腹式呼吸のやり方は、
1.おへそ辺りに手を置く
2.鼻でゆっくり空気を吸い込みながら、おへその辺りが膨らんでいるか確認する
3.時間をかけてゆっくり息を吐く
4.2,3を繰り返す
これにより、腹式呼吸が出来るようになります。
コツは、仰向けに寝たまま息を吸うと自然に腹式呼吸になります。なので、感覚がわからない場合は寝たまま練習するといいです。
腹式呼吸の感覚が掴めたら練習をしていきます。
腹式呼吸の練習は「ドックブレス」をします。ドックブレスとは、犬の呼吸のことです。
犬が暑い時や運動した時などに、舌を出しながら「へっ、へっ、へっ、へっ」と細かく呼吸しますよね?
これを実際にやります。コツは、「へっ、へっ、へっ、へっ」と言葉を切る意識を持つことです。
できるだけキレよく、一回あたりに吐き出す・吸い込む息の量を多くするようにしてください。慣れてきたら早く練習しましょう。
注意点として、ドックブレスは短時間で呼吸を繰り返すための酸欠になります。気分が悪くなったら中断し、休んでから練習を行ってください。
喉を開く
喉を開くとは「口の奥」をしっかりと開けて歌うことです。
喉を開くと言われると口を大きく開ける人がいますがそれは違います。口を大きく開けても喉仏や舌が邪魔になって、喉の奥のスペースを塞いでしまいます。なので、喉を開くとは、口の奥をしっかり開けることになります。
喉を開くとどういう効果があるのか。喉が開いていない状態は、喉の奥にあまりスペースがない状態です。この状態から歌を歌おうとすると、狭いスペースから大きな声を出そうとします。
結果、喉や声帯に力を入れて歌うことになってしまいます。無理に声を出そうとするので、喉や声帯に大きな負担がかかり、声が枯れたり怪我をしたりする場合もあります。
それに対して、喉をしっかり開き、喉に奥のスペースを確保した状態で歌うと、声が出しやすくなります。声や息の通り道が確保されるので、小さい力で大きな声を出すことが可能になります。
喉の奥のスペースを確保するためには、舌の根っこの部分(舌根)を下げる必要があります。力で無理やり舌根を下げればいいわけではなく、力を入れることなく、自然に下げます。
舌根を力を入れず自然に下げるには、あくびをしたときが分かりやすいです。あくびをすると舌が下がり、喉の奥が一気に広がる感じがしますよね?
この感覚が「喉が開いた」状態になります。
これにより、喉をしっかり開くことが出来るようになります。
ハミングで練習
ハミングで鼻腔共鳴(びくうきょうめい)を練習します。
鼻腔とは、鼻の穴の奥の空間です。空気の通り道になるところを指します。この空気に声を響かせ、膨らみのある温かい声を出すことを鼻腔共鳴といいます。
鼻腔共鳴が必要な理由は、鼻腔は低音でも高音でも良く響くからです。どの音でも同じよな歌声を出すには、鼻腔共鳴を使うもが効果的というわけです。
それでは、ハミングのやり方について説明していきます。基本的に鼻歌を歌う感じだと思ってください。
1.まずは、口を閉じる
2.喉に力を入れず、鼻から息を吸う
3.鼻を通して、「んー」と声を出す
4.鼻の頭を触り、響いているか確認
これにより、ハミングが出来るようになります。
ハミングのコツは、鼻筋や鼻の穴の奥に振動を感じることです。なぜなら、ハミングをすると声が響くようになるからです。振動を感じられない場合は、上手くハミングが出来ていません。
ハミングをして鼻筋や鼻の穴の奥にビリビリと振動を感じられれば、正しいハミングが出来ています。
エッジボイスで練習
エッジボイスで声帯閉鎖(せいたいへいさ)の練習をします。
エッジボイスとは、声帯を閉じて発声した時に出る、ガラガラとしたような声を出す練習方法です。別名で、ボーカルフライとも呼ばれます。
エッジボイスは、ホラー映画の『呪怨』の登場人物が出している「ア゛ア゛ア゛ア゛アという声」といわれます。エッジボイスの練習は「声帯閉鎖」の感覚をつかむ練習方法になります。
声帯とは、喉の奥の左右についている2枚のひだのことです。声帯の間を空気が通り抜ける時に、2枚のひだが振動して「声」になります。
声帯は呼吸時に開き、発声時には閉じています。声帯閉鎖とは、声帯が閉じている状態をいいます。声帯の閉じ具合は、主に5段階に分かれます。
・息が通らないほど、声帯がしっかり閉まっている状態
・詰まった声が出る、声帯がかなり閉まっている状態
・声を出すために最低限の力で声帯が閉まっている状態
・少し息が漏れる、声帯が完全に開いている状態
・声が出ず息が漏れる、声帯が完全に開いている状態
この中の「最低限の力で声帯が閉まっている状態」が、声帯閉鎖の感覚を掴むのに適しています。声帯閉鎖が出来るようになるための良いトレーニング方法がエッジボイスです。
エッジボイスの効果は、
・芯のある声を出せるようになる
・声量が大きくなる
・高音に張りが出るようになる
・などが挙げられます。
それでは、エッジボイスの出し方について説明していきます。
1.力を抜いてリラックスする
2.出しやすい声の高さで「アー」と声を出す
3.そのまま自分が出せる一番低い音まで下げる
4.一番低い音まで下げると、最後は声にならなくなり、「ガラガラ」とした音が出ます。
それが、「エッジボイス」です。
これにより、エッジボイスを出すことが出来るようになります。
エッジボイスが出せるようになってきたら応用練習をしていきます。エッジボイスはそれだけで歌うというよりも、声質に深みを出したりより高度な歌い方のための土台となる発声法です。
エッジボイスが出せるようになってきたら、地声に張りを出す練習をします。エッジボイスから地声に移行する練習は、地声に張りを出すことが出来ます。
地声に戻るときは力を入れず、エッジボイスと同じ力を保つようにしてください。地声に張りを出すことが出来たら、高音や裏声に張りを出す練習をします。エッジボイスを出している状態から音程を上げていきます。
ハミングを意識することが大切です。このままの練習だと、奇声みたいなキンキンとした細い声になってしまいがちです。なので、楽に綺麗な高音を出すことを目指して練習してください。
地声と裏声を交互に出す
地声と裏声を交互に出す練習をすることで、スムーズに繋げることができます。
地声と裏声を交互に出すことで、地声と裏声の声帯の開き具合の違いを確かめることができます。
これを繰り返すことで、声帯を器用に開いたり閉じたり出来るようになるので、曲の中で綺麗な裏声を出す感覚が分かるようになります。
練習では、地声で出せる低い音と1オクターブ上の音を裏声で使い分けながら発声します。
このとき、低い音から1オクターブ上の音を繋げて発声してください。慣れてきたら半音ずつ上げていきます。
これにより、地声と裏声をスムーズに繋げることが出来ます。
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ボイトレメニューの質を上げる方法
ボイトレメニューの質を上げる方法は2つあります。
・声の録音を習慣化する
・弱点を克服する
の2つです。
それぞれ解説します。
声の録音を習慣化する
練習している自分の声を録音し、それを習慣化すると上達が早くなります。
なぜなら、自分の出している声がわかるからです。
「こういうふうに声を出すとこうやって聞こえるのか」や「思ったより声が大きいから、少し小さくしてみよう」などいろいろな発見があると思います。
声の録音を習慣化することにより、一人で練習していると気付けないことがわかるようになります。
弱点を克服する
上達を早くするには、自分の弱点を克服することです。
「息が続かないから腹式呼吸を練習しよう」や「声がこもって聞こえるから、喉を開く練習をしよう」など、弱点を克服してください。
弱点は先程説明した声の録音を習慣化することで見つけることが出来ます。
弱点を克服することにより、上達を早くすることが出来ます。
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まとめ
いかがでしょうか?
まとめると
・歌の練習は毎日短い時間で行う
・ボイトレメニューを実践する
ぜひ、参考にして下さい!
応援してます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
モンキーにべ